いざ起きた相続に焦らないためには

1.いざ起きた相続、これから起きる相続に備え

私の事務所がある流山市の人口は今や20万人(2020年時点)に手が届くかというところです。

その増加人数は年々右肩上がりであり、2019年の1年間でなんと約5000人も人口が増加しています。

合計特殊出生率も全国平均を上回っており、全国的にみても珍しいのではないでしょうか。

そのようななかでも、やはり避けて通れないのが相続問題です。

日本人の死亡者数が出生数を上回っていることは周知の事実ですが、ここ数年は年間130万人前後の方が亡くなっており、日本の人口は年々下がる一方です。

流山市は子育て世代にやさしい街として、ちょうど子育て中の30代、40代からも人気のエリアであり、実際、年齢別人口をみると30代、40代の人口のボリュームが最も多く増えています。

その裏返しに親の相続に一番、直面するかもしれない、もしくはすでに直面している世代でもあります。

ただ、実際は以下のように思っている、感じている方が多いのではないでしょうか。

◆相続なんて他人の話、ウチには関係ない・・・

◆起きてから考えればよい、何とかなる・・・

◆慌てる必要はない・・・

◆ウチはもめない、財産が少ないからもめようがない・・・

いざ相続が起きた場合に、相続というのは当然、日常的な出来事ではないため、いったい何をすればよいのか、そもそもどこに行って何を相談すればよいのか分からないといった方が多いと思います。

 

詳しくは<相続はだれに相談すればいい?どこに行けばいい?>

 

その結果、先延ばしや放置したことによって2次相続の発生や、財産の散逸・価値減少、遺産相続争いが起きる、または巻き込まれるおそれもあります。

最悪なケースとして他の相続人に遺産を隠されたり使い込まれたなど様々な問題が出てくる可能性があります。

 

詳しくは<不正使用の疑いや遺産を隠している場合は?>

 

また、まだ現実に相続は発生していないが、親の介護や認知症問題、経営している会社の後継問題、遺産の分配の問題などもあります。

たとえば次のような事例が起きた場合です。

老人ホームの入所費捻出のため自宅を売却したいが所有者が認知症のため契約できない

詳しくは親が認知症になったら?成年後見人の申立て方法

自分は遺言書を書いておいた方が良いのかよく分からない

詳しくは<遺言書を作成した方がいい9つのケース>

親が再婚したが相続に何か影響はあるのか

詳しくは<親が再婚したらどうなる?遺産相続への影響は?>

◆経営している会社を長男に継がせたいが、次男にはお金で苦労させたくない

など検討すべき事柄、問題は数多く、その内容は家族構成や財産によって多種多様です。

2.賢い相続、疲れない相続のために

自分自身(もしくは親)が死亡したときに、たとえば、どのようにすれば遺された家族のためになるのか、自分の財産はどうしたいのか、どうした方が良いのかなどを意識し、対策を講じておくことはとても重要なことです。

相続を争続としないために、賢い相続、疲れない相続とするためにはある程度の知識は必要になってきますが、相続問題は多岐に渡り、複雑で難解な部分も多いです。

知っているか、知っていないかで全く結論が異なってしまうこともありますので、相続問題に対する予防策や、仮に問題が起きた場合には最適な解決策をご提供できればと思っています。

3.相続に関し比較的多いご相談内容

相続問題は千差万別であり、そのご相談内容も様々ですが、比較的寄せられるご相談内容を紹介します。

①親が死亡した場合、自宅の名義変更は必要なのか?その際の必要書類は?

詳しくは<相続による自宅の名義変更は必要?しないとデメリットはある?>

 

②戸籍謄本はどうやって取るのか?どこまでいるのか?

詳しくは<相続人の調査方法、手順、ポイント>

 

③相続人はだれになるのか?相続できる金額は?

詳しくは<だれが法定相続人となるか?その法定相続分は?>

 

④遺産分割協議書はどうやって書くの?

詳しくは<遺産分割協議書の書き方は?遺産分割証明書って?>

 

⑤相続したはいいが、借金が多いため相続放棄したい。どうやればよいか?

詳しくは<相続放棄はどこに出す?必要書類は?>

 

⑥遺言書のどのように書けばよいか?

詳しくは<遺言書には何が書ける?作成方法は?>

 

⑦相続登記の申請書の書き方はどのようにすればよいか?

詳しくは<自分でできる!相続登記の申請方法や申請書の書き方>

 

⑧認知症の親の不動産を売却することはできる?

詳しくは<認知症になった親の不動産売却>

 

4.まとめ

流山市をはじめ、近隣地域にお住いの方々からのご相談を受ける中で、比較的多いご相談を紹介しましたが、やはり、地域性として、親の遺言問題は避けて通れないのではないかと感じています。

「できるうちにやっておく」ことがとても重要になってきます。

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