
相続手続きにおいて必要となる戸籍謄本。
戸籍謄本には本籍や筆頭者、家族関係が記載されており、相続人を調査するために取得していくことになります。
よく「本籍地」といいますが、実は本籍と本籍地、厳密には意味合いが異なります。
1.本籍とは
本籍とは「千葉県流山市〇〇町〇〇丁目〇〇番地」といったように都道府県、市町村、番地の具体的な場所を指します。
住所と違ってマンション名や部屋番号は含まれません。
なお、本籍は住所と違って自由に設定できます。
皇居(東京都千代田区千代田1番)を本籍として登録することも可能で、日本で最も本籍登録の多い場所といわれています。
2.本籍地とは
一方、本籍地とはその戸籍を管理している自治体のことを指します。
千葉県流山市に本籍があるのであれば、本籍地は千葉県流山市になります。
なお、本籍地と住所地は必ずしも一致しませんので、公的書類取得にあたってはご注意ください。
詳しくは<本籍地と住所地について>をご覧ください。
3.まとめ
よく、「正確な本籍地が分からない」といいますが、本籍地は戸籍を管理している自治体に過ぎません。
具体的な場所を示すものは本籍になります。
もっとも、日常生活において本籍と本籍地は同じ意味で使われていることが多く、あまり意識することはないかもしれません。